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オータムコンファレンス

2018年9月29日(土)名古屋工業大学4号館ホール(4号館1階)

大会テーマ:「技術・産業の進化と資本主義のゆくえ」
 

  人工知能や情報コミュニケーション技術(ICT)を中核とする現代の技術発展は,知識・技能・教育のあり方,現場レベルでの労働・組織のあり方,企業・産業のあり方から,資本主義という社会経済システムのあり方に至るまで,広く深く変質させ続けるであろう.逆に,社会経済システムの制度と動態は,技術進歩の水準と方向性を規定するだろう.
 こうした技術発展と社会経済システムの共進化という現象は,一般レベルにおいても強い関心をもたれる事柄である.しかし何よりもこれは,進化経済学の源流の一つであるシュンペーテリアンが追求してきた問題に他ならないし,また進化経済学に携わる人々にとって枢要な現代的問題である.進化経済学が現代に対して有効な洞察を与えることができる問題領域であると考えられるし,進化経済学の発展にとっても重要な示唆を与える現象でもあるだろう.
 そこで,技術と社会経済の共進化について多角的に検討することを目的とし,工学研究者,哲学者,経済史家,経済学者による学際シンポジウムを開催する.

  12:15-    受付開始(オータムコンファレンス参加費:無料)

 

<プログラム>司会:有賀裕二氏(進化経済学会 前会長)

    13:00-13:50 久木田水生氏(名古屋大学准教授・哲学)

「人はなぜ道具を使うのか:遺伝子とミームの複雑なダンス」報告要旨

    13:50-14:40 島田竜登氏(東京大学准教授・歴史学)

「グローバル・ヒストリ―のなかの産業革命と技術革新:現在への示唆」報告要旨

 

    14:40-15:00 休憩     

   

    15:00-15:50 伊藤孝行氏(名古屋工業大学教授・情報工学)

「人工知能技術による大規模合意形成の可能性」報告要旨

    15:50-16:30 進化経済学会からの発信:西部忠氏(進化経済学会 会長)

「脱工業化をともなうグローバル資本主義のゆくえー情報化・サービス化・金融化と自由投資主義」報告要旨     

    16:30-16:35 パネルディスカッション準備      

    16:35-17:35 パネルディスカッション 

「技術・産業の進化と資本主義のゆくえ」

    18:00-    懇親会@4号館1階ホワイエ

【懇親会費用】

会員 事前振込 5,000/ 当日6,000(円)

学生会員 事前振込 4,000 /当日5,000(円)

非会員 6,000(円)

【お振込先】

<ゆうちょ銀行からの振込の場合>

記号:12080
番号:15544201

口座名称:シンカケイザイガッカイニセンジュウハチネンドナゴヤタイカイジッコウイインカイ

<他銀行等からの振込の場合>

店名(店番):ゆうちょ銀行 二〇八(ニゼロハチ)店(208)

預金種目:普通預金

口座番号:1554420

事前登録はこちら(2018年9月22日登録・振込締め切り)

パネリスト紹介

2005年、京都大学大学院文学研究科で博士号(文学)を取得。2017年より名古屋大学大学院情報科学研究科准教授。2017年より名古屋大学大学院情報学研究科准教授。専門は情報の哲学、技術哲学、人文情報学など。記号を用いたコミュニケーションにおける意味の創発を中心的なテーマとしている。その際、広い意味での情報技術(ここには言語や記号システム、科学理論なども含まれる)と、人間の認識や社会構造の間の相互作用に焦点を当てている。また近年は特にロボット工学や人工知能に関する哲学的倫理的問題について考察をしている。翻訳書にアンディー・クラーク『生まれながらのサイボーグ』(共訳、春秋社、2015年)、著書に『ロボットからの倫理学入門』(共著、名古屋大学出版会、2017年)、論文に「麦とペッパー:テクノロジーと人間の相互作用」(『人工知能』、32巻5号、653-659、2017年)、「二一世紀の可愛い機械のトルコ人たち」(『ユリイカ』、50巻第9号、207-214、2018年)などがある。

2005年オランダ・ライデン大学PhD。2012年より現職(東洋史学講座)。16世紀以降のアジア経済史・貿易史が専門。オランダ東インド会社文書などといった史料やその他の言語の史料とを組み合わせることで、多面的な歴史像を描き出すことに関心がある。現在は、バタヴィア(ジャカルタ)都市史、アユタヤ貿易史、アジア間貿易史、オランダ東インド会社史、日本・東南アジア関係史などを研究。また、歴史学の方法やグローバル・ヒストリーにも関心がある。主要著作に、The Intra-Asian Trade in Japanese Copper by the Dutch East India Company during the Eighteenth Century, Leiden: Brill Academic Publishers, 2006、 『アジア経済史研究入門』(共編著、名古屋大学出版会、2015年)、『歴史に刻印されたメガシティ』(共編著、東京大学出版会、2016年)、『グローバル経済史』(共著、放送大学教育振興会、2018年)、『1789年 自由を求める時代』(編著、山川出版社、近刊)がある。

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